2005.6.8 佐々木明
くなりましたが、先シーズンは応援そして興味を持って見て頂き本当にありがとう。
なかなか結果が伸びず見てくれてる人もそして自分自身も歯痒いシーズンになったけど、怪我も無く無事にシーズンを終える事が出来ました。まぁSLの開幕戦ではスイッチでゴールをして賛否両論ありましたが、自分自身では悪い事をしたとは思っていないです。こう言う事を書くとまた色々言う人が出てくるかもしれない。しかしこれも自分の中で色んな気持ちが織混ざって自然と出たパフォーマンスなのでそっとしておいて下さい(笑)。
シーズンの中で一度だけ自分のスキー人生の中でTop3に入る位、嬉しいレースがあった。それはセストリエール。ここで暴露すると実は、1本目を終えた時点で本当にその場でスキーを辞めようと思ったんだ。何をしてもうまく行かない。滑ってても自分の思う様に体が動いてくれない。スキーの板をうまく扱う事が出来ない。本当に苦しい一瞬を俺はそこで迎えていたんだ。そんな事が募りに募ってスキーが楽しく無いなんて悲しい感情をそこで抱いてしまった自分が情けない。
1 本目の結果は20位よりも後ろ。第一シードの俺がそこまで順位が落ちるのは苦しい事なんだ。これがワールドカップに挑戦したての若手なら、意味が違ってくるんだろうけども、俺は世界のトップグループにいる。本当に情けない限りだった。俺のマネージメントをつとめてくれている賢さんにゴール直後1時間以上にわたって自分の気持ちをぶつけたけど、現状なんか何も変わる訳も無い。そしてそうこうしてるうちにインスペクションの時間は刻一刻と迫ってくるし、自分が落ち着くには自分だけの空間、誰にも見られない誰にも触れられない自分の空間を作らなければと思い、インスペクションまでの40分間位、ホテルの部屋に帰ったんだ。
そこではもう無になる事だけを考えて、自分には後が無い、ここで駄目だったら終わりだと自分に言い聞かせ、無になる前の自分を追い込む作業をこの空間で行って気持ちに埋め込んだ。そして一歩外に出れば、観客やチームスタッフ、ワールドカップの雰囲気、全てがまた現実に戻る。だからそこからは、無の境地に入る作業を自分自身に行った。無の境地とは簡単に言えば先の事も過去の事も何も考えず、自分の本能に従って行動をする。これが俺にとっての無の境地。
インスペクションの時はスタートからゴールまでサッと流し、体に流れだけを叩き込んで、本能に任せる。もちろんどこが難しいかなんて事は一切覚えてない。スタートの時にはもう何も考えていない、ナチュラルハイの俺が完成していたんだよね。もちろん1本目直後の気持ちなんて、全く心の中に残ってなくてね。特に思いっきり攻めようという気持ちもなく、かと言って完走しようなんて気持ちも全くない。まさに何も考えて無いAKIRAの形をした動く人形状態。
そしてスタートをしてゴールに辿り着いてみれば、ラップと言う気持ちの良い結果が出て、最終的な結果が5位まで登り詰めた。これはウェンゲンで2位に入った時よりも正直自分の中で、熱くなる物があったね。「最悪な状況から最高の自分へ変身した瞬間」これは言葉では言い表せないけど、本当に嬉しくて感動した。このセストリエールという会場はトリノオリンピックの会場でもある所でなかなか自分にはあってるのかな?
白いレースを皆さんにお見せ出来なく申し訳ない気持ちもあるけど、来シーズンは皆さんに、「見ていて楽しい、そしてハラハラして見て頂ける」アグレッシブなレース模様を提供したいと、今からハッチャキになってます!!結果が全てのこの世界で、結果だけではなく色んな意味で、また色んなスタイルで記憶にも残るレーサーとしてやって行きます。こんな選手が日本アルペンスキー界にいたっていいでしょ?ノーマルなアルペンスキーを見たければ、他の日本人選手がおすすめです。
シーズンのJAPAN TEAMは全ての選手から目が離せないから!まぢみんなかなりマインド高めて来てるし、何よりも力がある選手ばかりなんで是非是非、注目して見て下さい。今のチームは、チーム内で争える最高のチームだから。
全日本チーム、そして佐々木明を注目し、
そして声が枯れるまで応援して欲しい!!
俺達は最高のレベルに達して日本のワールドカップに帰って来ます!!

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